シャープペンシルで知る心理

最近では小学生から中学生になるとシャープペンシル(以下シャーペンとします)を使い始めます。誰かがそうしろというわけでもないのにいつの間にかそうなます。


少し大人になった気分がするのかもしれません。わたしは時期はちがいますが大学生になり、友人のすすめでレポートを書く際に万年筆を使うようになって、ああ、大学生になったんだなと感慨がありました。


それはさておき、きょうはシャーペンとそれに伴う心理についてお話しましょう。


中学生たちを教えていシャーペンの使い方を見ているといろいろなことがわかります。


中学2年生のA君。ふだんの彼は悠然としており、どちらかというと落ち着いて見えます。


でもテストだよとか、10分間で解くよと指示を出しますと、とたんに態度が変わり、その様子はシャーペンの使い方によくあらわれます。シャーペンは彼の心理のバロメーターになります。


あせりはじめてシャーペンを強く握り締め、筆圧があがるものですから、プツンプツンと約2mmのシャーペンの芯(中学生たちはシャー芯と略します)を折り、そこら一帯にまき散らせます。


一度、わたしはA君の正面にいて、A君の「芯攻撃」を受けたことがあり、そのうち2発が見事に私の顔に命中しました。A君のまわりは撒いたように芯のかけらが落ちていました。


私は「う~ん、すごいなあ」と思いました。なぜなら新品の芯1本が50mm。芯のカスが100本落ちていたとすると、A君は2時間の間に2mm×100=200mm消費します


つまり芯4本が必要なことになります。40本入りなら10日でなくなる計算です。「す、すごい量・・・。」日ごろ掃除のたびに生徒が落とした芯を使う私からみると天文学的な数です。そういえば授業中もしょっちゅうシャー芯を補充するA君でした。


そこでA君に聞いてみました。「君、しょっちゅう芯を買いに行ってない?」するとA君「はい、1週間に1ケース使うからよく買いに行きます。先生、勉強しているでしょう。」とにこっと笑いました。


その満面の笑顔に、私も愛想笑いしながら心の中で「折らずに勉強に使えた分は3日分、約30%か・・・。」と思いました。


芯の70%は折って消費していたのでした。A君は緊張すると頻繁に芯を折ります。逆に芯を折り始めたらA君が緊張しているということになります。


それではほかの中学生はどうか・・・わたしは周りを見渡し、そして愕然としました。多かれ少なかれシャーペンを使っている生徒は、あせり始めると芯を折る傾向にあることに気づきました。


ぷつんぷつん。周りで音がし始めます。日本中で芯を折る音が聞こえてきそうです。


これと相関あるのが消しゴムの消しカスの量です。時間がせまってくるとあせって書き損じる。書き損じるから消しゴム消しゴム。書いては消し消しては書きで前に進みません。


進まないのでなおあせる。あせるからなお書き損じる。そして消しゴム・・・。きりがありません。悪循環。


わたしはそれに気づいてこの兆候のある生徒に消しゴムを使いにくく取り出しにくくしてみてごらんとアドバイスをしたことがあります。なるべく消しゴムを使わないで解いてごらんと言ったのです。するとどうなったと思いますか。


前より早く解けたのです。しかもあせらないで。どうも消しゴムを使いすぎることがそもそものはじまり、あるいは必要以上にあせることがなくなればすんなり解けるということのようです。


話を元に戻しましょう。シャーペンの場合はどうしょう。小学生でもその傾向がある児童がいます。あせると鉛筆を折る、そういった行動が見られます。わたしはふだん手動の鉛筆削りを使います。


なぜ電動の鉛筆削りを使わないかというと、こういった児童たちへの配慮です。あせりはじめると止まらない。ここで鉛筆を削って気持ちをやんわり静めるように仕向けます。私自身、鉛筆をかれこれ40年間カッターナイフで削っていると、気持ちが静まりまることに気づきました。


残念ながら電動鉛筆削りにはそれを感じません。私の先入観もあるかもしれません。おそらく自分でくるくる回す鉛筆削りを使うと、学習の作業を一度中断させいったん気持ちリセットできるのでしょう。だったらきっかけをつくるものは何でもいいのかもしれません。ここにヒントがありそうです。


児童・生徒の気持ちを推し量ることは本当は難しいです。でも日々接していると今日は気分がいいようだとか、疲れ気味かなとか最初に推し量るようにしています。


それによって言葉を変えて勉強に向かわせています。芯を折るのはなかなか減りませんでしたが、時間をかけて緊張しなくていいんだということを学んでもらえればと思っています。何事もあせりは禁物ですから。



ほかにも児童・生徒の気持ちを落ち着ける工夫をしています。それはまたの機会にということで。

大学へのべつの入り方

大学へ入るにはさまざまな入学の方法があります。


今日は一般入試とは違う入り方を説明します。それにはひとまず入る高校がカギになります。


それでは、大学をめざす高校への入り方について説明します。半分よりも下位でやっとついていく高校に入るのとは違って、入学がしやすくそして入学してから上位を維持できる高校や(学科)を選ぶ選択の道があります。



ただしの場合では大学進学を希望しているという前提をつけます。その入学する高校(あるいは学科・コース)が、大学への推薦合格や大学への入学者数が多いことを選択の要件のひとつにしてはという提案です。



日本では高校入学者の半数以上が大学進学を望んでいます現在は大学を先の話と考えているかもしれませんが、3年後には確実に現実の話として迫ってくることになります。



そこで、3年後を見越して大学進学の含みを残しつつ高校選択をしてはという提案です。



大学から割り当てられる推薦者の枠は学科ごとが普通です。たまに学校全体で何人という場合もあるようですが、通常は学科ごとに割り当てられています(学校内で振り分けていることもあるかもしれません)。



したがって、同じ割り当て数ならば、学科の定員が少ないほうが推薦を受けやすいことになります。これに対して一般の公立高校の普通科では普通科1学科で定員320人とか450人の大所帯です。



それでも推薦枠が定員30名の学科とあまり変わらずか同じで推薦合格者の実績に違いがないのならば、後者の高校の学科を選んだほうがよいことになります。普通科で定員が10倍多いから推薦枠も10倍あるということはまずありません。



もちろん推薦入試ですから面接や小論文などの試験はあります。万が一推薦合格がかなわなかった場合でも同じ大学の一般入試を受けることはできます。チャンスが2回になるわけです。



推薦合格者だけに目を向けましたが、一般入試を受ける見込みならば、定員数で合格実績者数を割り、そうして出てくる数値を学校間で何年分か比較すると結構違いがあることがわかります。



この数値が大きいほど、合格実績が高いことになります。合格した大学の中身にもよりますが一般的な傾向を知ることはできます。


不思議なことに高校入学の偏差値とこの数値が相関しない高校が結構あることを私の住む学区で知りました。ただし、浪人生を含んでいるか否かについては注意が必要です。今の場合には、現役生での合格数を参考にします。


すると、高校には偏差値から見ると入りやすいけれども、のちの大学入学実績は高い高校がみえてきます。


つまり、進学に熱心で生徒の能力をよく引き出せている学校があるわけです。しかも高校入学が比較的容易で大学進学の割合が高いという学校がある一方で、なかにはその逆の高校もあります。



保護者の方々と面談する際にそういうデータを示しながら話をしますと驚かれる方もおられます。もちろん進学する大学のレベルに違いがある点は考慮せず、国公立大学進学という指標で出した数値です。



学校で上位でいるということはそれ以外にもいくつかメリットになることがあります。各種の奨学金や給付金などもご家庭の状況とともに成績(あるいは入試点が基準以上)が考慮されて給付される場合があって家計を助けます。



高卒で就職する場合でも上位でいることで先生から希望に沿った就職先に推薦を出してもらいやすくなるのが一般的です。



これは公立・私立の区別に関係なく多くの高校で考えられることです。




消しカスが多い時の心理

消しゴムをたくさんつかっているなあ、とお子さんに対してお感じになることがないでしょうか。


お子様の頭の中では内容が整理できていないまま、文字にしようとして書いては見たけどやっぱりおかしいなあの試行錯誤の状態といえます。


その結果が消しゴムのカスの山になって現れているわけです。このような状態はある程度は必要なのかもしれませんが、これがテスト時間中だったらちょっと心配です。


なぜかと申しますと、消しゴムを使って消す時間ではテストの加点は進んでいません。つまり時間ロスになっています。


そこでこうします。「テストの解答用紙には清書したものを書く。」そう決めたら下書き段階のものはメモするように問題用紙の空欄に書いておき、そこで消しゴムを使わないで校正します。納得できたら解答用紙に清書します。


何かじれったく感じるかもしれませんが文章で答える問題は違ってきます。こうすることで消しゴムごしごしのタイムロスはなくなります。


宿題お疲れ様です。お手伝いしても後ろめたさはいりません

きのうが夏休み最後の日曜日のところが多いのではないでしょうか。なかにはお子様の宿題をご覧になってようやく終わってやれやれと一息ついていらっしゃるでしょう。お子様の宿題(特に小中学生)をお手伝いされる保護者の方々はどう思っていらっしゃるでしょう。


少し調べてみましたが、各方面とも保護者の方々がお子様の宿題をみてやっていることは世間的には肯定的に捉えられつつあるようです。塾をやっている私も宿題を課しています。あくまでも塾生が学校で補完できない部分を中心に課しています。先日もこのブログに書きましたが、塾(と学校)が高所から学習全体を捉えて、宿題量や質をコントロールしていくべきだと述べました。


保護者の方々も宿題を手伝うことでお子様たちがどんなことを習っているのか改めて知る機会ができます。そうはいってもなかなか大変です。とくに自由研究や作文などはそのネタ探しに始まって、どう組み立てて形にするか(しかも子どもらしく)と、いつも会社でされているお仕事の延長(あるいはそれ以上?)のようにお感じになる方もいらっしゃるでしょう。


それからお子様にとっては保護者の方々が自分に関わってくれていることを再認識できるいい機会になっています。お子様は手伝ってもらえている以上に、保護者の方々が自分に関わってくれていることがうれしいはずです。親子の絆の確かめ合いとでもいいましょうか。


そして何より今日お伝えしたい1番のことは、宿題をお手伝いすることになんら後ろめたさをお持ちになることはないということです。お子様のここが2学期に積み残しになるんだなということがはっきりするという保護者とお子様にとって大事な情報が得られるわけですから。


宿題を出す側からすると確かにお子様がひとりで宿題を完結させることが理想です。でも様々な理由や状況から子どもは完結させられないでいます。わからないでほっておく場合、あるいはサボってサボり続けてにっちもさっちもいかなくなって泣きついてくる場合もあるでしょう。


お子様は宿題を通じてそういう自分をたえず認識させられています。既に自分はだめだなあと思い続けているかもしれません。それをお子様と一緒にさらに「だめだ、だめだ。」と責めるだけではなく、どうしてできないでいるんだろうねと捉えて欲しいです。


宿題をたんたんと片付けて暑い夏は休養と充電の時間になるといいねと塾生たちに言い続けています。わたしは夏休みの間に1学期までのことを6割ほど忘れないで覚えていてくれればましと考えています。宿題にたいそうな期待もしていません。暑すぎる夏よりもむしろ2学期に涼しくなってから本領を発揮することに期待しています。


わたしも子どもたちの宿題をみています。さまざまな宿題が出ています。そして全ての宿題が終わったときの子どもたちの何ともさわやかな顔をいつも楽しみにしています。



LINEの使い方に注意

テレビでLINEによって様々な事件に巻き込まれる子どもたちが多いことがニュースになっていることや、依存症になってしまいそうな子どもたちがいると聞いて書くことにしました。

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日頃からこのブログに時間のけじめが大切と書いたばかりですが、LINEの使用についても、もし使う場合には保護者の方々と使い方のルールをよく決めて、お互いに納得して使うことが大切です。


何時間までと決めるより、例えば夜は9時までというふうに時間をしっかり区切って使うほうがよいと言われています。保護者の皆様の間でPTAなどの機会にお互いに同じルールにしておくなども一定の歯止めになるかもしれません。


一番心配なのはLINE依存症になってしまうこと。1日何時間もこれをしないといてもたってもいられないというのはたしかに常識的に考えると変です。


このことはどんな道具でもそうです。一時期はネット依存などとも言われました。ゲーム機やスマホのゲームもそうです。子どもたちがLINEで友人とつながっていたい気持ちもわからないでもありません。でも何時間もつながっていることの状況を省みることは子どもだけではなかなか容易ではありません。


まわりの大人が依存症にならないためのセーフティネットを子どもたちに対してとらないといけない時代となってきたように感じます。