入試 時間使いの達人に

どうですか。家や図書館などで勉強できてますか?「できてるよ。」それは感心。それはそれでよいことですが、じつはそういうときにできているかひとつ心配な点があります。


時計を見ること

それは「時計を見る」ことです。人と待ち合わせするのに時計を見ない人はまずいませんよね。同じく試験も時間を決めて行います。ところが、家で勉強の習慣がついてもなかなか時計を見ることができていない人がいます。「え~、ちゃんと終わったときは何時か見ているよ。」そうですか。そうじゃなくて、言いたいのは「勉強の最中に時間を確認すること」ということです。


いまの問題は何分ぐらいで解けたかなって確認してほしいです。いつも10分をひとつの単位にして問題を解く、解説と照らし合わせて理解する、など一連の学習行動を10分単位(あるいはその半分)で捉えてほしいです。どうしてだと思います?

100%の集中よりも・・・

多くの公立高校の入試問題は、大問1つを解くのに見直しも入れて10分を目安としているようです。それで50分で5題ほど。若干の違いはあってもおおまかにみてそのくらいです。したがって普段から家で勉強するときもその単位で集中して、リラックス。そしてまた集中というふうに、時計を見ながら確認してほしいです。


すると体で時間の感覚がつかめてくる。これは大きいです。慣れていない人は問題にかかりっきりになり時計を見ようとしてくれません。これでは時間を意識して解く習慣が身につきません。いつまでもそうしていると、入試問題を練習で解いているうちに「いつも時間が足りない。」となってきます。

70~80%の集中が望ましい

ではどうしたらいいか。じつは70~80%ぐらいの集中で解くのがコツです。あとの20%ほどで自分のペースをみたり、時間を調節したりできるようにします。

つまり、自分を見つめるもう一人の自分を常に置いておくわけです。そうすると間違いに気付きやすくなりますし、時計通りに解くことができるようになります。もちろん解ける部分が増えてくるでしょう。

受験は、人と競うのでなくこれまでの自分と競うものです。自分と競うとは自分を磨いてよりふさわしい人になることです。たとえば志望校の生徒にふさわしい人になっていくことです。ですから自分磨きの作業の中に、「時計を見て解く」をぜひ入れてほしいです。


時計に追われるのではなく、自分が時間を使いこなすという気持ちが大切です。時間使いが上手になってくれば新しい時間が生まれるし、それを勉強だけでなく他のことにも充てられます。

漢字は小学生のところから

受験勉強で意外と忘れがちなのが漢字です。しかも漢字の書き取りの多くは小学46年生で習った漢字が出題される傾向が強いです。


したがって、小学校で習った漢字でで苦手なものが残っている人は急いでひと通り点検が必要です。しかもそれらの漢字が熟語や中学校で習った読み方も含めて出題されることです。


したがって漢字については系統的に効率よくかけるようにコツコツ練習しておく必要があります。


そしてそういった漢字を含む熟語を覚える際には意味を理解しておきましょう。そうしないと同音異義語の出題に対応できません。逆に熟語の意味をよく理解していくと、関連する語彙も多いので、一気に芋づる式に熟語や漢字を覚えていくことも可能です。


市販の漢字をまとめたものを利用するのもよいでしょう。よく出題される熟語や読み方、熟語の意味などの情報がふんだんに盛り込まれている学校の教科書傍用のものがよいと思います。

書店のワーク

みなさんが書店に行くとずら~っと並んでいるのがこの2種類の問題集。どんなものでしょう。


(1)中学教科書ワーク ○○○版 △△△




 ○○○ △△△


(1)と(2)とはどちらがどうという比較でも順位でもないのであしからず。○○○にはみなさんがお使いの教科書の出版社名が入っています。そして△△△には国語や数学などの教科名が入っています。学校、学年、地区によって使っている教科書は違いますのでくれぐれも注意してください。わからない時は書店の方が教えてくれます。


(1)については国数英理社の5教科、(2)については9教科そろっています。


○○○に全教科書版と書いてあるときには、どの教科書にも対応しているよという意味です。開いてみると各教科書との対応ページなどが書いてあります。


さて、この両方のワークですが、少なくとも30年以上むかしからライバル関係のものです。ですからおたがいに切磋琢磨して今に至っています。良く改良されて使いやすくなってきています。


基本的に、いずれも教科書やノートをよく理解してから、その対応するページや単元のページを解いてみるといいです。感心するのは、解く際のヒントや解説のページです。これは家庭教師や塾の先生の代わりをしてくれます。ポイントになる解くための手がかりが書かれています。


そして解いたら、○を×をつけておしまい、というのではもったいないです。

どうすればよいかというと、間違ったり、時間がかかったり、カンで解いてたまたま当たったりした問題には、問題の左に印をつけておきます。


それをすぐにやり直すか、数日後にその問題だけやり直します。すると…教科書のポイントになるところがはっきりします。ここに注意すると、テストの時に解けるのかということが明確になります。これが「勉強の意味」です。


1教科1000円チョットで1年間使えるのですから、そう考えるとありがたい存在です。


(1)と(2)のどちらがいいかは、それぞれみなさんの好みの問題です。いずれも☆☆☆☆☆でほとんど優劣つけがたくその差はないと言っていいです。


なお書店によっては常時、実技教科などは置いていないところがありますので、注意してください。
ワーク

選択肢問題を解くポイント

選択肢問題は解く上でいくつかの解くポイントがあります。歴史の問題を例に説明しましょう。


問題をやさしくします。選択肢に時代や人物を書き添えます

1)次のできごとを年代の古い順に並べ記号を書こう。                   

ア 中大兄皇子は、中臣鎌足らと、新しい政治のしくみをつくる改革を始めた。

イ 聖武天皇は仏教の力で国家を守ろうと都に東大寺、大仏をつくらせた。

ウ 聖徳太子は、天皇を中心の政治制度を整え、冠位十二階の制度を設けた。

工 桓武天皇は、新しい都で政治を立て直そうとして、都を今の京都に移した。


選択肢にそれぞれ時代を書き添えます。ア:飛鳥時代後半、イ:奈良時代、ウ:飛鳥時代、エ:平安時代ですね。覚えている時代順に並べると、ウ→ア→イ→エとわかるはずです。ここでアとウは飛鳥時代でした。事前に飛鳥時代で4つほどのできごとの順序を覚えておけば、それにあてはめればよいのです。


2)藤原氏の摂関政治が行なわれていた頃の文化や学問を選ぼう

ア 墨で自然を描く水墨画  イ 寝殿造と呼ばれる貴族の住居

ウ 出雲の阿国のかぶき踊り エ 日本の古典を研究する国学


 やはり時代を書き添えます。ア:室町時代、イ:平安時代、ウ:安土桃山時代、エ:江戸時代ですね。摂関政治は平安時代なので答えは、「イ」です。


2(3)組の暗記は、まずひとつを正確に覚えておきます。

 例1)寛政の改革で行われた政策について述べたものを、次から一つ選べ。

 ア 江戸や大阪周辺の大名・旗本領の農村を幕府の領地にしようとして、大名・旗本の

   反対にあった。

 イ 長崎を通じ銅や海産物を輸出し、金・銀を輸入した。

 ウ 農村に倉を設けて米をたくわえさせた。    

 工 参勤交代をゆるめ、そのかわりに幕府に米を献上させた。


 「江戸の三大改革」は覚えにくいものです。同様に「最澄と空海」もやはり覚えにくいです。覚えにくい理由は、いきなり全部覚えようとするから。


そこで、

(1)寛政の改革-松平定信-天明の飢饉-各地に倉―倹約令(A)などと覚えます。

(2)それより前の享保の改革。あとの天保の改革と覚えます。

(3)享保と天保の両改革について、(A)のように覚えます。

(1)(3)の手順を踏めば混乱しません。最澄と空海も同様に、(1)最澄-天台宗―比叡山―延暦寺とまず覚えます。


ここでは、それを参考にしつつ、念のため、ア:天保の改革、イ:田沼の政治、エ:享保の改革ですから、「ウ」が正解。


入試の英語に備える

英語は必要な志望校のレベルごとで入試への対策は段階があります。こちらについても公立高校向けの偏差値で表示しますね。


(1)偏差値4050程度を目指す方

まずはリスニングや比較的容易な23番の問題の最初の方の問いの正解を目指しましょう。それから大問の34, (5)番の小問についても可能な限り解答欄を埋められるように練習を少しずつしていきましょう。自由英作文などは知っている英文をなるべく使って少しでも解答欄を書きこむ努力を続けましょう。


(2)偏差値5060程度を目指す方

前半のリスニングや英作文、単語を書き入れる問題などを全問正解に近づけましょう。これだけで点数としては半分近くあるはずです。そして残りの大問のの小問の前半部分は全問、残りで6割が取れるようにしていきましょう。ここは会話文や長文読解力など英語の力が必要となっています。


(3)偏差値60以上を目指す方

リスニングや英作文、単語を入れる問題などを全問正解を目指しましょう。そのためには典型問題だけでなく、リスニングは速度を少し上げて練習問題を解く、英語の長文については毎日少量ずつでよいので必ず解いて慣れておくことが必要です。こうして確実に英文を読む速度と読解力を身につける必要があります。


(まとめ)

以上はあくまでも目安です。英語が苦手な人は基本的な文法事項や教科書の基本文程度を書いたり日本語にしたりできる力をつけるようにします。英語を得意としている人は、長文問題、会話文の正解率を少しでも上げるほうに主眼を置くといいです。




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